「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」感想
公開日:
:
最終更新日:2016/05/19
漫画
水木しげるっぽい絵で描かれる純文学の世界
『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』を読みました。
この作品はweb漫画サイト「トーチ」で連載されています。
内容は説明するまでもないですが、タイトルの通り有名文学作品の要約漫画となっています。
短い作品はともかく「これも10ページにまとめてしまうのか」、というような作品もまとめてあるので今まで敬遠してきたような長編文学もこれで読むことができます。
しかし収められてる作品にはストーリーをかなり省略したり無理やりまとめてあるものも少なくないので、本来その原文を読んで得られるような感動は得られないかもしれないです。
簡単に話の流れを掴む分には役立ちそうなのでここで読んで気になった作品を実際に読んでいくといった具合に楽しめそうです。
自分は古典文学をいつか読もうと思っててもなかなか手を付けないので、もうこれでいいかなとも思ってますが(笑)。
「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」の作画は水木しげるじゃない!?
こちらの作画を担当しているのはあのドリヤス工場さんです。
同人で様々な作品を水木風に描いてしまうことで有名なドリヤスさんですが、本作でもそのスタイルが活かされています。
難解な話や強引な展開も不思議とアリかなと思わされてしまう水木作品っぽい雰囲気が出ていて普通に漫画として面白いです。
トーチでは最新話と10話くらいまでなら無料で公開されているのでそちらを読んでみてはいかがでしょうか。
移動中や空き時間にぽんやりと読めるのがいいですね。

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