*

喫茶店で読みたい、「それでも町は廻っている」紹介

公開日: : 最終更新日:2016/05/19 漫画

今回は「それでも町は廻っている」(以下それ町)を紹介します。
それ町は2010年にアニメ化された漫画原作の作品です、が、ここでは敢えて漫画の方をオススメします。
それはなぜか、原作とアニメの雰囲気がけっこう違うからです

『それでも町は廻っている』の紹介

それ町のジャンルは日常コメディ、SF、ミステリーを足して割ったような感じです。
エピソードはだいたい1話完結で、下町丸子に住む主人公嵐山歩鳥の周りで起こる出来事を中心に描かれます。
笑える話から怖い話、ノスタルジックな話から何でもない日常的な話と、それ町一つに色んな話が詰まっているので非常に贅沢な作品と言えるでしょう。

【それ町】時系列がシャッフルされている

それ町では話が時系列通りに並んでいません。
前後2、3年くらいの中で起こった出来事が全てシャッフルされていて作中でそれがいつかは明示されないのです。

そのため歩鳥の学年、登場人物の髪型や人間関係などを意識して見ることでそのエピソードがどれぐらいの時期のことか推察する必要があります
序盤に出てきたエピソードが思わぬところで伏線になっていたり、大したことでなくても過去と未来が繋がっていることがわかると嬉しくなります。

【それ町】主人公不在でも話は回る

基本的には歩鳥を中心とした話が多いですが、町の住人や同級生などの登場キャラが増えてくると歩鳥抜きでも話が回るようになってきます。
サブキャラだけでも面白くなる、主人公グループ以外が描かれても楽しいというのは日常系の理想的な形だと思いますがそれ町はまさにその状態です。
ときには主人公が脇役になるけどそんなことおかまいなしに町は廻っているのです。
コマの隅に移ってたモブが後から普通のキャラとして登場してくるのもよく考えられてるなぁと思います。

【それ町】SF、ミステリー要素

作中には死後の世界やパラレルワールド、幽霊、宇宙人なども出てきます。
それが日常を壊すほど干渉してくることはありませんが、あくまで不思議なエピソードとして書かれたり、誰も気づかないけど事件やネタのオチになっていたりといった程度に使われるのです。

この非現実要素の絡ませ方がオカルト好きにはちょうどいい塩梅になっていて、この辺は作者のセンスを感じます。
そうした要素も紐解けば人が起こしたことだったりしますが、それ町ではそうした事件の謎解きもされます。
事件や謎に対する対応にはキャラの個性が出ていて、この作品にそうした要素を入れる意味をちゃんと持たせてあるのです。

石黒正数の世界観

アニメ化されてから時間も経って旬は過ぎているかもしれませんがこの作品は傑作です。
どこか抜けてるのにミステリー文学のような不思議な雰囲気があってハマる人にはとことんハマります。
これに限らず作者の石黒先生の作品はどれも似たような雰囲気があるので、「それ町」が好きなら他作品も好きになると思います。

  

take

最後まで読んで頂きありがとうございます!このブログはアニメや漫画の感想・考察を目的としています。更新情報はTwitterでも発信しているので宜しかったらフォローお願いします。

スポンサーリンク

関連記事

「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」感想

水木しげるっぽい絵で描かれる純文学の世界 『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読

記事を読む

「ゆるキャン△」が自分の知ってるキャンプと違った話

まんがタイムきららフォワードで連載されている「ゆるキャン△」の第1巻を読みました。 あ

記事を読む

【さくらの唄】10代で読みたかった!剥き出しのナイフのような作品

「さくらの唄」とは 安達哲の「さくらの唄」を読みました。 読後に調べたらこの作品はサブカル青春漫

記事を読む

漫画界のパンクロック「バシズム 日本橋ヨヲコ短編集」紹介

【バシズム】日本橋ヨヲコの初期短編集 今回は日本橋ヨヲコ先生の短編集「バシズム」の紹介です。 こ

記事を読む

【漫画感想】『ちはやふる』の魅力を考えてみた(ネタバレ注意)

『ちはやふる』滅茶苦茶面白いです。 原作を読んで思うのはアニメの出来もかなりよかったってこと。

記事を読む

土田世紀の短編が滅茶苦茶面白い【感想とか】

東京に行ったとき土田世紀さんの短編を色々買ってきて、最近ようやく読み終えました。 買ったのは『永ち

記事を読む

不思議な世界観に浸りたい人へ「コトノバドライブ」紹介

漫画化の芦奈野ひとし先生を知っている人であれば、無駄な説明なくスッとすすめられるけど、そうでない人に

記事を読む

【聲の形】映画公開日は9月!キービジュアルと映像も発表!

「聲の形」映画化! 週刊少年マガジンで2014年まで連載されていた「聲の形」の映画が今年の

記事を読む

超豪華なコラボ「水木しげるの遠野物語」

遠野物語とは 『遠野物語』は明治時代の民俗学者、柳田國男が遠野(岩手県)に伝わる民間伝承を

記事を読む

【しのびがたき】裏サンデーで連載されている飛田ニキイチ先生の新作が面白い!

「しのびがたき」とは? web漫画サイト「裏サンデー」で連載が始まった「しのびがたき」が面白いです

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【豊作!?】2017年秋アニメ視聴リストまとめとオススメ

久々の更新となりました。 前置きはさておき、さっそく今期(2017年

【フリップフラッパーズ】第1話、2話感想 楽しくてキラキラしたものを探す冒険

オリジナルアニメでガールミーツガールな感じが魅力的な「フリップフラッパ

【クロムクロ】第26話感想 この作品はこの1シーンを描く為に作られたのか…

夏アニメの消化と秋アニメのチェックに追われてしばらく更新が止まっていま

【モブサイコ100】12話「モブと霊幻」感想

「モブサイコ100」11話、12話見ました! (以下ネタバレ注意

【2016年秋アニメ】視聴リストとおすすめとか

夏アニメが終わって秋の視聴リストを考える時期になりました。 リストを

→もっと見る

  • 出身地:静岡県
    管理人のtakeと申します。
    趣味は釣りと音楽です。
    相互リンク・RSSは随時受付中!
PAGE TOP ↑