作者のTwitterは見た方がいいのか?
公開日:
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最終更新日:2016/05/19
雑記
「ペットサウンズ」とブライアンウィルソン
ビーチボーイズの「ペットサウンズ」を聴いてたら夜が更けていました。
初めて聴いたときは「綺麗なメロディだけど似たような曲が多くてぱっとしない」という印象でした。
しかしなかなかどうして、年々自分の中での評価は上がっていってます。
甘いメロディーだけどポップスというほど楽観的でもなくどこか憂いを帯びた感じで切ない。
作品の向こう側にいるブライアンウィルソンの孤独を垣間見てるような感じもします。
今でこそ傑作として名高い某アルバムですが、発売当初の海も夏も車もサーフィンも出てこない新しいビーチボーイズにファンが戸惑ったことは想像に難くありません。
前置きはここまで。
SNSの普及により作り手と受けての距離感は変わった
音楽に限らず様々なジャンルの作品において、製作者の影をちらつかせるべきかどうかは常に議論のネタになります。
作品は好きだけど作者の言動や人格に幻滅してその作品を見る目も変わってしまうということもしばしば、その逆も然りです。
どんな人間がどんな環境で何を思って育ち、どういう状況からそれを生み出したのかという情報は作品を理解する上で非常に重要なことでありますが、自身の情報を公表しすぎるのもどうかと思います。
これはインターネット、SNSによって製作者と客の敷居がずっと低くなってきた現代だからこそ浮彫になった問題とも言えます。
ロックバンド神聖かまってちゃんなどはインターネット生配信を利用してリスナーと会話をしながら音楽を奏でることが多いです。
その場合、映像そのものが作品でコメントを送るリスナーもまた製作者の一人と言えるのかもしれません。
神聖かまってちゃんは現代における作品と作者の関係を極端に表した例ですがそうした「作者自身が作品外で生の声を発信していく」ことが今後も増えていくのではないでしょうか。
ジャンルは変わりますが声優業界にもその風潮があり、声だけで仕事をするという時代は終わったように感じます。
snsでファンに近況を発信してイベントに参加したりライブを行ったりなど、アイドルやタレントのような活動が求められています。
いっさい情報を公開せずに作品だけを発表していくのも、受け手側と馴れ合いすぎるのも、どちらに振り切れても悪いように感じるので絶妙なバランス感覚が必要なのではと思います。

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