「魔法少女なんてもういいですから」から見えてくる現代の父親像
公開日:
:
最終更新日:2016/05/17
2016年冬アニメ
「魔法少女なんてもういいですから」第6話のネタバレあります。
「魔法少女なんてもういいですから」第6話見ました。
対象に向けて使った初めての魔法が父親の記憶操作って…怖いな!
何気ない流れの中でさらっと記憶操作がどうとか言い始めてミトンって実はすげー危ない奴なんじゃないかと不安になりました。
だってゆずかとか周囲の友達もすでにミトンに記憶操作されてるって可能性が出てきたわけですからね(この作品に限ってそれはないと思うけど)。
そして自分の存在を周囲に気づかせるデメリットに食欲が勝るというオチは面白かったです。
父親は超絶ブラック企業勤め
この作品の「父親が社畜」って設定は時代を感じますね。
それこそ90年代以降であれば父親は海外を飛び回るエリート社員、社長だったり、平凡なサラリーマンを装った超強力な戦士だったり、行方不明(or死んでる)になってるけど生前は伝説的なプレイヤーだったりと。
父親は強くてかっこよく描かれてるパターンが多いんです。
そうした父親像を現代風にしてよくある「主人公の両親不在設定」とかけてるのはブラックで面白いなぁと思いました。
父親のモデルは?
今回の話を見ていて色んな作品に出てくる父親は誰がモデルになってるのかふと疑問に思いました。
・作者の父親
強キャラ設定とか社長設定とかは創作にしても父親が作者にとってのスーパーマン的な存在だったことがそのイメージを作り上げていると考えられます。
また父親が偉大だと、それを超えたいっていうストーリー上の目標とかが設定しやすいので創作上の都合などもあるのだと思います。
・作者がイメージする父親
父親はこうあって欲しい、こうだよねっていう、作者の理想や先入観が作り出した父親像です。
「魔法少女なんてもういいですから」はこれに分類できると思います。
世にいる父親やおっさんのイメージが、「カッコいい」から「社畜、パッとしない」的なものに変わってきているのではないかと考えさせられる例です。
コメディ、ギャグだとどうしても父親をすっ呆けた設定にした方が面白いということも多分にあると思いますが。
・作者自身の投影
作者がこうありたい、これってカッコいいって要素の象徴としてそれが父親に投影されるパターンです。
主人公や他のキャラに作者自身が投影されることもあると思いますが、なりたい自分、理想の自分は父親や師匠といった大人に託されてることが多いのではないでしょうか。
色々考えてる内にこの疑問は、物語創作の問題として、社会学的なものとして、心理学的なものとして、古今東西色んな作品に出てくる父親を詳しく調べていかないと答えが出せない気がしてきました。

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