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現代版まんが道 東村アキコの「かくかくしかじか」紹介

公開日: : 最終更新日:2016/05/19 漫画

今回は「海月姫」などで有名な東村アキコ先生の自伝漫画「かくかくしかじか」を紹介します。

「かくかくしかじか」のあらすじ

林明子は、宮崎県の片隅で伸び伸びと育ち、自分は絵の天才だと思い込みながら少女漫画家になることを夢見ていた。 高校生のころ「美術大学に進学し、在学中に漫画家としてデビューする」という計画を立て、高校3年で日高絵画教室の美大進学コースに入る。 しかし、講師であり自らも画家の日高健三に今までの自信と天才との思い込みを粉々に打ち砕かれ、待っていたのは竹刀とアイアンクローのスパルタ指導。 そして、厳しくも優しい恩師・日高先生と、調子者のミラクルガール・明子が、ときに反発しながら二人三脚で美大合格を目指す。

受験、大学生活、就職、仕事……漫画家としての人生に至るまでを描いたドラマチック・メモリーズ。(wikipedia)

圧倒的な熱量の東村アキコワールド

「かくかくしかじか」は漫画や絵を描いてる人はもちろん、何かを創ってる人、何かに打ち込んでる人、これから何かを始めたいという人、それら全の人にオススメしたいです。
読者を奮起させる、成長させる、それだけの情報と熱量がこの作品にはあります。
自分もこれに衝撃を受けた内の一人なのですが、その影響力は作者の自伝、ノンフィクションという形でこの作品が描かれているからに他なりません。
そこで語られる絵に対する姿勢、考え方は実際に作者が体験してきたことがベースになっているから胡散臭さがないんです。

どうやって「美大に合格したか」、「漫画家になれたか」と、東村は、よく若い子に聞かれるが、絵を描くということは、ただ手を動かし「描くこと」、「どれだけ手を動かしたか」が全てだ。日高教室で同じものを何回も何十回も強制的に描かされた。それがよかったと思う。楽しくだけでない押しつけるような、きつい先生に出会うこともだいじだ。大学で描けなくなったのは、「何を描くか」、「自分の描きたいものは」と考えたからだ。根気のない子や頑張れない子、逃げで描く子は無理だ。絵を描くことに生活で一番集中してないと。しかし、口で言うと偉そうだし、若い子には伝わらないので漫画で表そうとした。若い子は、ある日何か降りてきて、いつかすっと描けるようになると思っている。それは違って、しんどいが想念の海の中から無理やり、何か掴んで引きずり降ろすしかない。『パピルス』「東村アキコ 神様は、降りてこない」2013年8月号 幻冬舎

最短で最も効率的に成功するには?

自分には自己啓発本を貪るように読み漁ってた時期がありましたが、そこで見つけたある共通点があります。
それは漫画でもアートでもスポーツでもビジネスでも同じで、成功する人は「地道な努力」を続けられる人だということです
その努力の方向を間違えない為にも適切な指導者やマインドを得る必要はありますが、「かくかくしかじか」はそうしたマインドを養うためのバイブルになり得ると考えます。
読んでいると色々遠回りしているように見えますが、実際のところ東村先生は「最短で最も効率的に成功した漫画家」の一人だと言えます(結果論ですが)。
そんな”天才”にみえる漫画家が歩いてきた道、その苦労を知ることができるという意味でもこの作品を読む価値はあると思います。

人を変える作品

人を動かす力がある作品として「スラムダンク」や「ちはやふる」がありますが、この作品もそれに属していると言えるでしょう。
あえて巻数の多い作品を例に挙げましたが、「かくかくしかじか」はわずか5巻で完結しています
なので自分はこの類の作品を勧めるときは「かくかくしかじか」を挙げるようにしてます(他は日本橋ヨヲコ作品とか)。

「かくかくしかじか」には「これを描き上げたらもう次の作品は描けないんじゃないか」と思うくらい情熱が詰まってますが、東村先生はその後もきっちりヒット作を出しているので素直に「すげーなぁ」と思うばかりです。

 

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