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ドラえもんから学ぶアニメの楽しみ方2

公開日: : 最終更新日:2016/05/24 雑記

ドラえもんから学ぶアニメの楽しみ方

前回の記事で『ドラえもん』の起承転結を書きましたが、今回は視聴者を楽しませる演出について考えてみようと思います。

視聴者を引き込む演出

物語の演出において重要なのはフラストレーションとカタルシスである、と自分は考えています。
いきなり意識高そうな横文字に逃げてしまったので、解説していきます。

物語におけるフラストレーションとは問題に直面して苦しむ部分だと考えてください。
そしてその問題を解決する手段を見つけたり解決する部分がカタルシスに当たります。

自分の感想では、ほとんどの作品がこのフラストレーション→カタルシスの繰り返しでストーリーが進んでいきます。

またまた、『ドラえもん』を例に挙げて考えていきます。
『ドラえもん』ではフラストレーションとカタルシスは2か所に設置されています。
そしてそれが大人も子どもも飽きさせない強力な演出になっています。
ではその2か所はどこなのか、前回の記事に書いた起承転結を使って説明します。

起:のび太がジャイアンにいじめられる

このシーンは視聴者が、のび太が可哀想だ、助けてやりたいと感情移入するフラストレーションの部分です。

承:のび太が秘密道具を手に入れて逆転する

ここで1回目のカタルシスが入ります。
ジャイアンやスネ夫を見返す爽快感と、秘密道具の効果にワクワクする強力なコンボです。

転:のび太が道具を悪用し始める

起承で話を終わらせることもできますが、ここで終わらずに2回目のフラストレーションに突入します。
視聴者は「のび太調子に乗りすぎじゃないか?」と起におけるジャイアンの位置にのび太を持ってきます。

結:のび太が痛い目にあって道具は回収される

ここで2回目のカタルシス
一気に現実に戻されるのび太とその間抜けさに、落語の落ちを見てるような爽快感と教訓を得られて話が終わります。

他ジャンルの作品で見られる演出

大雑把に『ドラえもん』で使われている演出を説明しましたが、この作品のすごいところはそれを1つのエピソードの中に入れているということです。
他作品や1話完結でなく続いているような作品では何話もフラストレーションが続いてその末にカタルシスが入るということも珍しくないです。
そのバランスが悪いと途中で飽きるか、見るのがつらくなってくるので、人気のある作品はそこを丁寧に書いているように思えます。

では他の作品のフラストレーションとカタルシスは何なのか、ジャンル分けして考えてみます。

・スポーツ系、バトル系

劣勢、苦戦(フラストレーション)⇒逆転勝利(カタルシス)
このジャンルの作品は敵味方の構図がはっきりするのでフラストレーションとカタルシスは作りやすいと言えます。
単純な地力の差を根性や工夫で埋めるカタルシスであったり、キャラクターの心理的な問題で苦戦するフラストレーションなどがよくあるパターンと言えます。

・ラブコメ系

すれ違い、喧嘩(フラストレーション)⇒結ばれる(カタルシス)
相手の気持ちが分からなくてやきもきする、どう見ても両想いなのにすれ違ってしまうなどの心理的なフラストレーションが見ている側をドキドキさせます。
読者が両思いなのを知っている場合、読者も相手の気持ちが分からない場合によって見せ方が変わってくるのが面白いと思います。

・サスペンス系

推理、謎解き(フラストレーション)⇒解答パート(カタルシス)
謎に包まれた事件を紐解いて真相に迫っていくのはシンプルながら強力な演出方法です。
思いもよらない伏線が回収されるのもカタルシスの一つと言えます。

上記に3点例を挙げましたが、これらの演出はより細かく分類できるし、他にも例はあります。
一見物語性がないように見える「日常系」と呼ばれるような作品にもフラストレーションとカタルシスはあるし、それがないからといってつまらないということもありません。

次回では日常系におけるフラストレーションとカタルシスについて書いていこうと思います。

 

take
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