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漫画界のパンクロック「バシズム 日本橋ヨヲコ短編集」紹介

公開日: : 最終更新日:2016/05/19 漫画

【バシズム】日本橋ヨヲコの初期短編集

今回は日本橋ヨヲコ先生の短編集「バシズム」の紹介です。
この作者は、何かに悩んで苦しんでいるような登場人物の心の闇を描くのが非常に上手です。

「バシズム」はそんな日本橋先生の初期作品を集めたものとなっています。
どのエピソードもメッセージ性を隠さずストレートに描いていて、青すぎるくらい剥き出しで確信を突いたような言葉は読んだ人の心に刺さります
絵やストーリーなど気になる点はありますがそれを差し置いて圧倒的な熱量があります。

何もかも嫌になってしまった、色々上手くいかなくて苦しんでる、一歩前に踏み出せない、そんな人に「バシズム」はオススメできます。
自分が初めて「バシズム」を手にしたの二十歳過ぎですが、もっと早く中学高校くらいの時にこれを読みたかったです。
クサくてダサくて格好悪くて恥ずかしくて思い出したくない青春時代だけど、それをを肯定してくれるのが日本橋ヨヲコ先生の作品だと思うんです。

日本橋ヨヲコがなぜロックなのか?

色々調べている内に面白い記事に出会いました。

対談・伊集院光×甲本ヒロト&真島昌利(2006.10.8 TBSラジオ「伊集院光・日曜日の秘密基地」にて)

下記はラジオ内の企画で出されたお題と回答に関する部分の抜粋になります。

雑誌『スコラ』2002年9月号からの問題です。記事の中で、当時THE HIGH-LOWSで活動していた甲本ヒロトさんが「ロックンロールにはマジックがある」と語っています。では、そのマジックとは一体どんなものでしょうか。

(中略)

ヒロト
んとね、これ、ちょっとあんまり笑いなしなんですけど、僕がロックンロールに抱くものっていうのは、必ずね、その、「世の中はこうなんだ」っていう決まりごとをね、壊してくれるものなんですよ。それは非常に破壊的で攻撃的な、なんかこう悪いイメージじゃなくて、「お前も生きていいんだよ」って言ってくれるんだよな。「お前みたいなヤツでもさ、すっげぇ生きていいんだよ」って許してくれるのがロックンロールなんですけど、そういうことじゃないよなきっとな
伊集院
この答えとは違いますけど、でもなんかそれね、僕はそれを落語にずっと感じてたんですよ。僕は落語家に最初なったときに、全肯定なんですよ。人間のダメなところも全肯定なんですよ落語って。浮気もする、それから働かないとか、でも「お前はアリ」っていう、それも「お前は面白いからアリ」っていうのが、僕の最初にドーンって出会った落語っていうお笑いの……
ヒロト
そうだね!ロックンロールはそこで「お前はカッチョいいからアリ」って言ってくれる。それなんだ
伊集院
で、だから落語もお笑いも何やって楽しいかって、普通の人だったら恥ずかしくていられないようなカッコ悪いこととか、照れくさいこととかも、全部面白くさえすればアリって言ってくれるやさしさみたいのがすごい好きで、ロックもそういうことなのかな
ヒロト
そう、ロックンロールは、カッチョよければアリ。そのカッチョよさの幅はすごく広いよ

このやり取りを読んで「バシズム」に、「ロックンロール」という言葉がすんなり落とし込めることに気が付きました。
ヒロトさんにとっての音楽、伊集院さんにとっての落語のように、誰かのロックになれるのが日本橋ヨヲコ先生の作品だと思います。

今後は本や音楽だけでなく、ゲームや漫画、アニメに救われた、変えられたという人がたくさん出てくるでしょう。
それはダサくて軽く聞こえるかもしれませんがロックってそういうことなんだと思います、色々。

take
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